飛行機に乗り遅れた時の対処法。振替は?払い戻しはしてもらえるの?
旅行や出張の朝、寝坊してしまって飛行機の搭乗時間に間に合わない、もしくは家を時間通り出発したのに、渋滞に巻き込まれたしまった時、皆さんはどうしますか?
乗る予定の飛行機のチケットは紙くずになってしまうと、諦めてしまう方もいるかもしれません。
しかし諦めるのはまだ早いです。
しっかりとした対処をすれば、搭乗予定の飛行機には乗れなくても、買ったチケットを無駄にすることはありません。
そのような状況になってしまった時、まず航空会社に電話をすることをおすすめします。
そして搭乗予定の飛行機の離陸時間に間に合わなくとも、空港に1分でも早く到着するようにしましょう。
どうせ間に合わないと考えて、ゆっくりと空港へ向かうことや、諦めて自宅へ戻ってしまうことは避けたいと思います。
しかしこれはANAやJALなどのフルコストキャリアのチケットを持っている場合で、LCCに搭乗予定の場合は話が違ってきます。
今回は飛行機に遅れたとき、どのように対処すればよいか、実際に体験したことのある私が簡単に解説したいと思います。
飛行機に乗り遅れそう、まずは航空券の条件を確認
このままだと飛行機に乗り遅れると判断した時、まず行うことは自分が買った航空券の条件を確認したいと思います。
もし航空券がフライト変更可能な場合、余り慌てなくても大丈夫です。
航空会社に電話をして事情を説明した後に、遅い出発時間のフライトへ変更したい旨を伝えればOKです。
フライト当日の変更申し出でも、航空会社によっては無料、若しくは少額(数千円から数万円)でフライトを変えてくれます。
ただしここで注意しなければいけないのは、自分が搭乗する予定の飛行機が出発する前に連絡を入れることがポイントになります。
飛行機が出発した後だと、航空券の買い直しをしなければならないケースもありますので、かならず出発時刻前に連絡をすることです。
飛行機に乗り遅れても空港のカウンターへ直行
フライト変更不可の航空券を持っている場合、飛行機に乗り遅れるとチケットは無効になり、航空券を買い直すことになります。
しかし、遅れの理由が公共交通機関の遅れなどの場合、空港のカウンターへ1分でも早く行き、事情を説明して交渉をすることも1つの方法です。
特に日系のANAやJALは、その時に状況などでフレキシブルに対応してくれる場合があります。
チケットを丸々買い替えるのではなく、キャンセルフィーなどを払って安く次の便に搭乗させてくれる場合もあります。
これは変更可能な航空券を持っている場合でも同じで、一刻も早く空港のカウンターへ行くことをおすすめします。
航空会社に遅れることを電話で説明しても、詳細は空港のカウンター職員と調整してくださいと言われることがあります。
目的地まで1日に何便も飛んでいる場合、どのフライトに乗れるかは分かりません。
電話では夕方の便ならば空いていますと言われても、空港のカウンターで交渉すると、1時間後のフライトに飛び乗ることが出来る場合もあります。
またキャンセルフィーを覚悟していたのに、無料で次のフライトに振り替えてくれる場合もあります。
私も大雪の日に飛行機に乗り遅れましたが、航空会社へ電話を入れて後、空港のカウンターで交渉したところ、すんなりと無料で次の便に振り替えてくれました。
落ち着いて状況を説明し、事前に電話を入れたなど、やるべきことはやったことを丁寧に説明すれば、スムーズに対処してくれるケースもあります。
飛行機の乗り遅れは自己責任、対応は航空会社の好意
ここまで飛行機の乗り遅れの対処方法について説明してきましたが、意外と航空会社は寛容に対処してくれると感じた方もいるかもしれません。
しかしこれはあくまでも、航空会社の好意によって成り立っています。
ルール通りならば、フライト変更可能な航空券ならば、キャンセル料は払わなければなりませんし、変更不可の航空券ならば全額買い直しになります。
公共機関のトラブルで空港への到着が遅れたとしても、杓子定規的に言えば航空会社に責任はなく、搭乗者の自己責任です。
フレキシブルに空港カウンターで対応してくれるのは航空会社の好意ですので、対応してくれて当たり前と考えるのは避けたいと思います。
空港カウンターで高圧的な態度で対応を求めている方を見かけますが、これは間違った対処法です。
飛行機に乗り遅れた時の対応は航空会社によって違う
飛行機に乗り遅れた時、どの程度フレキシブルに対応してもらえるかは、航空会社によって違います。
もっと言うと、対応してくれる職員やその状況によっても違います。
一般的には日系の航空会社は対応が柔軟であると言われていますが、これは日本人が母国語の日本語で交渉するからであるという方もいます。
たしかに日系のエアラインは職員の方が一生懸命対応してくれますが、外国のエアラインでも予想以上にフレキシブルに対応してくれるケースもあります。
これはどこまで柔軟に対応するかを、各航空会社が明確に公表していないからでもあります。
フライトが混雑している時とガラガラの場合では対応も違うでしょうし、対応してくれる職員が寛大な人とそうでない人では結果に差が出ます。
あくまでも航空会社の好意的なサービスという位置づけなので、それもしょうがないことでしょう。
飛行機に乗り遅れたのは自分に責任があるという低姿勢で、お願いすることをおすすめします。
LCCキャリアでは対応が全く違う
これまではフルコストキャリアに搭乗するケースについて書いてきましたが、LCCに搭乗する場合は、全く対応が違います。
LCCの場合は、乗り遅れは致命的です。
無料で次のフライトに振り替えてもらうことは、ほぼあり得ません。
キャンセルフィーを払う、もしくは新たに航空券を買い直すことが求められます。
またLCCの場合、気を付けたいのはチェックインや保安検査場の締め切り時間も決められており、それに遅刻した場合も搭乗を断られることがある点です。
その場合も何らかのキャンセルフィーを払わなければならないので、注意が必要です。
まとめ
寝坊などは諦めもつきますが、渋滞や交通機関の遅延で飛行機に乗り遅れて、高い金額を払って買った航空券が紙くずになるのは、落ち込みますよね。
そうなることを避けるためにも、一刻も早く航空会社に連絡をしたいものです。
その際に自分の航空券の種類をしっかりと理解して、航空会社と交渉することが効果的だと思います。
変更不可の航空券を持っているにもかかわらず、無料で次のフライトに乗せろと言っても、航空会社は相手にしてくれません。
実現可能な落としどころを頭に入れて、航空会社と交渉すると上手く行く場合があると思います。
飛行機に乗り遅れる非常事態でも、落ち着いて対処することをおすすめします。
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