機内食は何回食べれるの?エコノミーとビジネスでは回数が違う?
飛行機に搭乗すると、機内食は楽しみの1つです。
しかし味がイマイチであるとか、量が足らないという経験をしたことがある方もいらっしゃると思います。
そもそも機内食の回数が思っていたより少なかったり、しっかりしたものが食べられると思っていたのに、軽食しか提供されなかった時などは、非常にがっかりします。
機内食が提供される回数や内容に、決まりはあるのでしょうか?
機内食の回数には、一応の目安はあります。
4〜5時間程度までの短時間フライト | 1回 |
---|---|
それより長いフライト | 2回(1回+軽食1回の場合あり) |
12時間を超えるような長時間フライト | 場合によっては3回 |
これが一応の目安と言われています。
また内容については、飛行機が飛び立って水平飛行に入った後に1回目の食事が出され、この時はしっかりとした食事がとれるものが提供されます。
これはエコノミークラスの機内食の場合で、ビジネスクラスの機内食は少し違う仕組みの場合もあります。
また深夜に出発するフライトは、食事の内容も違うことがあります。
この記事では機内食の回数や内容について、傾向について少し詳しく説明したいと思います。
機内食が1回も提供されないフライトはあるの?
最近、LCCの航空会社も増えて、身近になってきました。
LCCは機内食に限らず、飲み物や毛布まで有料の場合があります。
では航空会社は、機内食を絶対に提供しなければいけないのでしょうか?
IATA(国際空港輸送協会)に加盟している航空会社は、国際線の場合、一定の飛行時間を超えるフライトでは、機内食を出さなければいけないという規定があるそうです。
LCCは規定違反をしていると思われるかもしれませんが、そうではありません。
LCCの場合、乗客がお金を払うならば、機内食を提供するというスタンスをとっており、機内食を提供しないというわけではありません。
フルコストキャリアはもともと有料の機内食の代金を、航空券の一部として乗客から頂いているので、黙っていても機内食を提供するのです。
ということで、国際線の場合、機内食は基本的に提供されるとなります。
以前、ある外国の航空会社で東南アジアに行った際、航空会社側のミスで機内食が一部提供されなかったことがありました。
一部の乗客が騒ぎ出し、契約違反だ、ルール違反だと抗議していましたが、これに対して航空会社からは、その航空会社で使用できるクーポンが提供されていました。
機内食を提供しないことは、ルール違反になると航空会社も認識しているのでしょう。
機内食の回数は目的地によって決まる
各航空会社で機内食の回数は、基本ルールがある場合が多いです。
やはり目的地によって、その回数は変わるようで、日本発の便は一般的に以下のような基本ルールになっています。
アジア路線 | 1食、飛行時間によってプラスでデニッシュが出る路線もある |
---|---|
長距離路線 | 2食 |
アメリカ東海岸線 | 3食 |
やはり目的地までの飛行時間に合わせた設定になっています。
しかしもちろん例外もあます。
これは深夜に出発する便や、目的地に早朝に到着する便でたびたびあります。
例えば、日本を深夜に出発する便は、一回目の食事は軽い軽食になっていて、ちゃんと食事をしたい方には物足りない内容です。
これを1回の機内食とカウントしてよいのか、疑問に感じることもあります。
以前、シンガポールから日本へ向かうとき、現地時間の深夜12時過ぎに出発する便に搭乗したことがあります。
直前まで仕事をしていたので、お腹を空かして機内に乗り込んだのですが、出てきたのはパンとフルーツ程度の軽食で、とても機内食と呼べる内容のものではありませんでした。
この時は、空腹で眠れなかった思い出があります。
事前にどのような機内食が出るのか、確認は必要だと強く感じた経験でした。
機内食が何回でも、いつでも食べれるビジネスクラス
決められた回数の機内食では、お腹がすいてしまうこともあります。
特に長距離のフライトだと、何時間も空腹のまま過ごさないといけないこともあります。
しかし、そのような心配は航空会社を選んでビジネスクラスに搭乗すれば、まったく心配する必要はありません。
それは、好きな時に好きなだけ、軽食を提供してくれる場合があるからです。
例えばANAの中距離〜長距離路線のビジネスクラスでは、サンドイッチ、ハンバーガー、ラーメンやどんぶりものなどが、好きな時に注文できます。
基本的に回数の制限はないので、機内にいる間、ずっーと食べ続けることも可能です。
ANAの場合、チーズバーガーやサンデーが人気ですが、その中でも一風堂のラーメンは絶大な支持を得ています。
私もANAのビジネスに搭乗するときは、必ずと言ってよいほど一風堂のラーメンを注文しますし、知人の中には一風堂のラーメンが食べたいので、JAL派からANA派へ変更したものまでいます。
長い出張の帰りに機内で一風堂のラーメンを食べると、日本に帰れるのだとしみじみと感じます。
人気があるのも納得の一品です。
エコノミークラスでも軽食が何回でも食べれる?
エコノミークラスに搭乗していてもビジネスでも、お腹がすくことには変わりありません。
エコノミークラスの乗客はどうすればよいのでしょうか?
エコノミークラスに力を入れている航空会社の中には、エコノミーの乗客にも軽食を提供するところもあります。
例えば、ANAの場合、長距離路線の中にはギャレーにパン、フルーツ、お菓子などが置かれており、自由に食べることができる路線もあります。
また他の航空会社でも同じように、調理が不要な軽食をセルフで食べれるようにしている会社もあります。
ワンランク上のプレミアム・エコノミーだと、それに加えて麺類やサンドイッチを提供する会社もあります。
長距離路線に搭乗する場合、どの航空会社がどのような軽食を提供してくれるのかを確認するとよいと思います。
まとめ
機内食の回数は、目的地、飛行時間、出発時間などで、おおよそわかります。
各航空会社で多少の違いはありますが、基本的に機内食の回数が大きく異なることはありません。
航空会社で違いが出るのは、軽食がどの程度自由に食べれるのかという点と、食べられる種類がどの程度あるのかです。
フライトの予約を入れる前に、事前にチェックすることをおすすめします。
私も以前、長距離路線だからエコノミーでもパンくらいの軽食はあるだろうと考えて、ある航空会社に搭乗したところ、決められた機内食以外は何も出ないフライトに搭乗してしまった経験があります。
事前に確認することの大切さを痛感しました。
事前に確認をして、快適なフライトをお楽しみください。
機内食についてはこちらの記事もおすすめです。
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