飛行機にビールを持ち込んで飲める!機内でビールを飲むと?
慌ただしい出張や目一杯楽しんだ旅行の帰り便では、機内でゆっくりとビールでも飲みながらくつろぎたい気持ちになることもありますよね。
飲食代金がチケット代に含まれているフルコストキャリアの国際線ならば、CAにお願いすれば冷たいビールを持ってきてくれます。
しかし国内線やLCCの場合、お金を払ってビールを買わなくてはいけません。
機内で販売しているビールは、お店で買うものより割高になっている場合がほとんどです。
搭乗する前にコンビニなどでビールを買って、機内に持ち込んで飲めばお得であると考えるのは自然です。
では、機内へビールのを持ち込んで飲むのは、可能なのでしょうか?
答えは、
- 国内線の場合、各航空会社によって違う。
- 国際線の場合、基本的に難しい。
ということになります。
では、なぜこのような状況になるのでしょうか?
ビールの持ち込みルールはもちろん、機内でビールなどを飲むときの注意点などについても、触れていきたいと思います。
国内線のビールの持ち込みは、フルコストキャリアとLCCで対応が分かれる
国内線でビールを機内に持ち込むことは、原則可能です。
フルコストキャリアのANA/JALの場合、アルコール度数24〜70%のものは5リットルまでと決まっていますので、問題ありません。
また預け入れ荷物(スーツケースなど)にビールを入れることも可能なので、心配は無用です。
LCCの多くの航空会社も、ビールの機内持ち込みは原則OKなところがほとんどです。
一方で、判断が大きく分かれるのが、持ち込んだビールを機内で飲んでよいかという点です。
フルコストキャリアでは機内販売でビールが売られていても、持ち込みビールを飲んでもOKです。
しかしLCCの中には持ち込みはOKですが、機内でそれを飲むことを禁止している航空会社もあります。
ジェットスター・ジャパンとバニラ・エアは、持ち込みビールの飲酒を原則禁止しています。
LCCは全社禁止かというと、そういうわけではなく、ピーチは持ち込み、飲酒ともにOKです。
ピーチはビール以外にも、飲食物は原則なんでも持ち込んで、自由に飲食してもよいというルールになっています。
LCCというと、機内販売に力を入れているイメージもありますが、ピーチは自由度が高いようです。
以前、ピーチに搭乗しましたが、機内に飲み物や食べ物を持ち込んで、楽しそうに飲食していた方々を見たのが、印象に残っています。
自分の好きなものを好きな時に、食べたいですね。
機内でビールを飲むときは控えめに
機内で軽く飲もうと考えてビールを飲んでみると、意外と酔いがまわるのが早いと感じる時があります。
他のアルコールを飲んでも同じようなことを経験しますが、比較的アルコール度数の低いビールでも、結構酔っ払ってしまう方を見かけます。
では、なぜそのようなことが起こるのでしょうか?
それは飛行機が飛んでいる高度と気圧の関係にあります。
飛行機は地上1万メートルを超える高い場所を飛行していますので、機内は地上より気圧が低くなっています。
機内は気圧調整の設備がありますが、それでも一般的に2割程度気圧が低いと言われています。
気圧が低いと、血液中に取り込まれる酸素が少なくなります。
アルコールを飲むと肝臓でアルコールを分解しますが、アルコールを分解する時に体内の酸素を必要とします。
体内に酸素が少ないと、アルコールを分解する能力が低下するため、地上でアルコールを飲むより酔いやすくなるのです。
山や高地でビールを飲むときも、同じ現象が起こります。
軽いビールだからと油断して機内で飲みすぎると、大変なことになることもありますので注意が必要です。
以前、私も飛行機に飛び乗った際、機内の温度も高くて汗が止まらない時がありました。
ビールが美味しくて何杯も飲んで、気持ちが悪くなった経験があります。
機内ではゆっくりとビールを飲んで、自分の体の変化に気を付けながら、量は控えめにすることをおすすめいたします。
国際線では飛行機内にビールを持ち込めない?
今までは国内線へのビール持ち込みについて主に説明してきましたが、国際線でも同じように機内へ持ち込めるのでしょうか?
答えは、ほぼ持ち込みは不可能です。
それは9・11テロ事件以降、液体物の機内持ち込みが厳しく制限されたからです。
2007年には機内持ち込みの統一ルールが決められて、ビールを持ち込むことは、ほぼ出来なくなりました。
現在、国際線に液体物を持ち込む場合、100ml以下の容器に入れて、透明のジッパー袋の中にまとめないといけません。
アルコール類の場合、小売販売されている容器のまま持ち込むという条件もあるので、100ml以下の容器に入っているビールが無い限り、機内持ち込みはできません。
また仮に100ml以下の容器で持ち込んだとしても、持ち込みアルコールを機内で飲むことを禁止している航空会社もあります。
ビールに限らず、飲み物を国際線に持ち込むのは難しいのが現実です。
飛行機でビールを日本へ運びたい場合はどうするの?
海外では、その土地でしか飲めないビールがあります。
旅の途中で今まで味わったことのないビールに出会った時、それを日本へ持ち帰りたいと考える方もいると思います。
そのような時、ビールをどのように持ち帰れば良いでしょうか?
実はビールも一般の荷物と同じように、スーツケースに入れて持ち運ぶことが可能な場合があります。
預け入れ荷物になるので、途中でビールの瓶が割れたり、缶が押しつぶされても液体が漏れないように、しっかりとビニールなどでカバーすることをおすすめします。
またビニールに包む前に、緩衝材になるようなものを使うと、リスクは少なくなります。
私も南米で美味しいビールを見付けて、それを日本に持ち帰ろうと考え、厳重に梱包してスーツケースに入れた経験があります。
日本まで24時間を超える旅でしたが、無事ビール瓶が割れることもなく、日本でそのビールを美味しく飲んだ記憶があります。
まとめ
フライト中、ゆっくりとビールを飲みながらくつろぎたいと思うこともありますよね。
国内線やLCCに搭乗する場合、持ち込みルールや機内販売でどのようなビールが売っているのか、ぜひ事前に調べておくことをおすすめします。
フルコストキャリアの国内線の場合、地方でしか味わえないビールを販売していることもあります。
またLCCでは持ち込みルールも各航空会社違うので、ビールは持ち込めたのに、それを飲めないという困ったことにもなります。
自分が搭乗する飛行会社のルールを調べて、飲みすぎない程度に機内でビールを楽しんでください。
国内の主要な航空会社の手荷物についてのページ
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