飛行機が遅延したらどうする?やらなければいけない手続きとは?
旅に出るために空港へ向かうと、搭乗予定の飛行機が大幅に遅延していることを知り、気分が落ち込んだ経験をお持ちの方もいると思います。
その時、どのようなことが出来るのか?どのように行動すれば良いのか?事前に情報を持ち合わせていないと、頭を悩ますことになりますよね。
そのような状況になった場合、まず行うことがあります。
それは航空会社の職員と話すことです。
一番簡単なのは、カウンターの列に並んで順番を待つことですが、天候不順などで遅延の便がたくさんある場合は、長蛇の列になっていることが予想されます。
その時は、空港会社に電話をしつつ、列に並ぶことをおすすめします。
以前、私も雪で遅延便に遭遇した時、列に並びながら空港会社のデスクセンターへ電話をしたところ、電話の方が早くつながり助かったことがあります。
なぜ、早く航空会社と話をすることが大切なのか、どのような話をすればよいのかを簡単に説明したいと思います。
飛行機が遅延した時、まずはその原因を聞くことが大切
まず飛行機が遅延した場合、どのような補償が受けられるかを理解したいと思います。
実は、乗客と航空会社間の契約では、航空会社は遅延しても目的地まで乗客を運べば、それで契約を履行したことになるので、何も補償する必要はありません。
しかしさすがにそれでは乗客から不評をかうので、各航空会社は一定のルールを定めています。
天候不順など天災が理由の遅延は、原則補償の対象にはなりませんが、空港会社側に遅延の原因がある場合は、補償の対象になります。
機材の故障や機材の取り回しが上手く行かない、パイロットやCAなどの手配が遅れるなどが原因の場合、補償対象になります。
という理由から、航空会社に遅延の対応を求める前に、まずは遅延の原因を聞いて、その返答次第でどのような補償を求めるのかを決めることをおすすめします。
以前、アメリカの国内線が急にキャンセルになった時、本当の理由は私が乗る予定の便は乗客が少ないためのキャンセルであることを知ったので、抗議した結果、振替便ではアップグレードと割引券を貰えたことがあります。
航空会社に原因があり、しっかりとした対応がされていないと感じるならば、自分の主張はちゃんとすることが大切だと痛感しました。
飛行機遅延の対応はケースバイケース?
では具体的にどのような補償が受けられるのでしょうか?
これは航空会社や状況によってかなり違ってきます。
日系のフルサービスの航空会社の場合、一般的な対応は以下の通りです。
- 航空券代の払い戻し
- 他の便へ振替(場合によっては他航空会社への振り替えもあり)
- 目的地の空港に深夜に到着した場合、ホテル代やタクシー代は航空会社が負担
- ミールクーポンや航空会社の割引券の進呈
実際にANAで遅延便にあたってしまった時、手厚い補償を受けたことがあります。
その一方で、アメリカや中国で遅延に遭遇した際は、全く保証がないこともありました。
深夜に空港に着いたので、ホテルを要求したところ、空港のソファで寝ろと言われたこともありました。
もちろんその航空会社には、それ以降搭乗していません。
遅延対応なども考えて航空会社選びをすることおすすめします。
飛行機の遅延が分かったらば素早く行動することが明暗をわける
実際に遅延に遭遇した時、可能な限り早く航空会社の職員と話すことが重要だと最初に言いましたが、素早く行動することが、その後に大きく影響します。
特に振替便に乗りたい場合、振替便の空席には数に限りがあります。
上級会員用に確保している席もあるので、一般客にとっては争奪戦になります。
早く航空会社の職員に振替便に乗りたいことを告げ、席を確保することに専念したいところです。
基本的に席の確保は早い者勝ちですが、乗り継ぎ便や最終目的地が遠い場合は、優先される場合があります。
また特別な事情があり、早く目的地に到着しなければならない場合、駄目もとで素直にそれを航空会社に伝えることをおすすめします。
ある時、アメリカ・ニューオリンズからヒューストン経由でロスへ行き、そこから日本へ帰る予定だった時、ニューオリンズで遅延が生じました。
明日には日本に帰らなければならないことを必死に説明したところ、他社便のロス直行便にねじ込んでくれた経験があります。
この時も、素早く行動して、事情を一生懸命説明したのが良い結果につながったと思います。
飛行機遅延補償の裏ワザもある?
飛行機が遅延したが、航空会社からホテルも余分な交通費も支給されない場合、泣き寝入りするしかないのでしょうか?
実はあまり知られていない裏ワザがあります。
多くのクレジットカードには、海外旅行保険が付いていると思いますが、その中の一部には、飛行機遅延を補償するものがあります。
例えばアメリカン・エキスプレスなどは、比較的手厚い補償がありますが、あまり知られていないようです。
一言で説明すると、4時間以上フライトが遅延した場合、最大2万円の補償を受けられる内容です。
ただしこのサービスは海外旅行保険の一部なので、国外のフライトが対象で、国内線は補償されないようです。
航空会社から遅延証明書をもらい、ホテルと食事の領収書をアメリカン・エキスプレスに送ればお金が戻ってきます。
私もこの補償に助けられたことが何度かあります。
ある航空会社のフライトが遅延したのですが、補償が無く他の乗客が航空会社の職員に猛抗議していましたが、クレジットカードの補償があるので、近くのホテルに直行しました。
またある時は、遅延便が何本も発生して、航空会社が手配するホテルを使うには長蛇の列に並ぶ必要がありました。
疲れ切っていた私は、航空会社の補償は諦めて以前停まったことのあるホテルへ向かいました。
このようにクレジットカードの補償は、ピンチの時にかなり使えます。
このような体験を通じて、自分が加入しているクレジットカードが何を補償してくれるのか、事前に理解して行動することが大切であることを実感できました。
まとめ
世界中で一日に運航する飛行機は日に日に増える一方です。
運航数が増えれば、遅延フライトも増えてしまいます。
遅延フライトにあたってしまった場合、どのように行動すれば良いか知っているかいないかでは、大きく状況が変わります。
航空会社と早く話をして、状況を早く把握して交渉することが大切です。
その結果、思わぬ幸運が待っているかもしれません。
アップグレードされたり、直行便に振り替えられたり、評判の良い航空会社に振り替えられた経験もあります。
遅延して良かったと思える場合もありますので、素早く行動することをおすすめします。
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