飛行機で機内WiFiが無料で使えるって本当?危険という噂も!
飛行機に搭乗すると、飛行中は携帯電話の通話は基本できません。
せめてメールやSNSで地上にいる人々と連絡を取りたいと思っても、機内WiFiを使うと高額な請求が送られてくるのではないかと、不安に思う方もいるかもしれません。
その不安は航空会社を選べば、解消する場合はあります。
現在、機内WiFiが無料で使える航空会社は存在するからです。
しかし航空会社や航路によっては、いまだに料金を請求される場合があり、事前に自分が乗る航空会社のサービスをしっかりとチェックする必要があります。
退屈になりがちのフライト時間を、機内WiFiを無料で使って、楽しいひと時に変えるには、どうすれば良いかを簡単ですが紹介したいと思います。
飛行機の機内WIFIを無料で使える航空会社は?
日本の航空会社で機内無料WiFiを真っ先に取り入れたのが、日本航空(JAL)です。
期間限定のサービスとして国内線の機内WiFiを無料にしたJALは、2017年8月に国内線は全面的に無料にしました。
その際、機内WiFiは有料でそれなりの金額を払うものという常識を、くつがえす画期的なサービスとして話題になりました。
この手のサービスを最初に取り入れるのは、これまでは全日空(ANA)が先の場合が多かったことから、JALの機内WiFi無料化のニュースは意外性もありました。
一方、ANAの国内線機内WiFi無料化は、2018年4月まで実現しませんでした。
2018年以降は、JAL・ANAともに国内線は全面的に機内WiFi無料となり、無料化が国内線のスタンダードとなっています。
国内線・国際線では飛行機の機内WiFiの条件が違う?
JAL・ANAともに機内WiFiが無料と述べましたが、これはあくまでも国内線の場合です。
国際線に目を向けると、事情は一変します。
JAL・ANAともに原則国際線の機内WiFiは有料です。
例えばJALの場合、1時間、3時間、24時間と3つのコースがあり、それぞれUS$10.15(約1150円)、US$14.40(約1600円)、US$18.8(約2100円)という料金設定です。
ANAの場合も料金設定は同じようなもので、機内WiFiを使う場合、フルフライトでUS$19.95(約2300円)を払う必要があります。
JALの場合、ファーストクラスは実質無料化しているようですが、国内線の機内WiFi無料に慣れてしまうと、国際線でお金を払うのをためらう方もいらっしゃるかもしれません。
地上から遠く離れた海の上を飛ぶ国際線の場合、機内WiFiはコストも多めに掛かるので、簡単には無料化に踏み切るのは難しいのかもしれません。
海外の航空会社は機内WiFiを無料にしているの?
日本を代表するJAL・ANAの機内WiFiの事情は上記に述べたとおりですが、海外の航空会社はどのような状況でしょうか?
2017年時点でのデータですが、世界の主要航空会社の中で機内WiFiを無料化している会社はあるようです。
英国Telegraph社の記事によると、以下の航空会社が機内無料WiFiをお客に提供しているとのことです。
- Emirates(アラブ首長国連邦)
- Philippine Airlines(フィリピン)
- Norwegian Air Shuttle(ノルウェー)
- JetBlue Airways(アメリカ)
- Air China(中国)
- China Eastern Airline(中国)
- Nok Air(タイ)
- Turkish Airlines(トルコ)
これらの航空会社でも航路や機体によっては、無料WiFiを提供していない場合もあるようなので、必ず搭乗前に自分が乗る飛行機の条件を確認することをおすすめします。
他の主要航空会社では基本的に機内WiFiは有料ですが、2018年にはオーストラリア・カンタス航空やキャセイパシフィック航空などが、一部航路、機体で機内WiFiを無料化する計画があるようです。
世界的にみると、次第に機内WiFiの無料化の方向へ移行しているようで、頻繁に国際線を利用する方は情報を定期的チェックすると、機内WiFiが無料化のニュースを目にするかもしれません。
飛行機の機内WIFIで、無料でできることは?
国内線ではJAL・ANAでも機内WiFiが無料で使え、国際線でも一部の航空会社では無料で使えることが分かりましたが、機内ではどのようなことが出来るのでしょうか?
まず機内WiFiを使えば、普通にメールの送受信やSNSで地上にいる人に連絡が取れます。
空港へ迎えに来てくれる人がいて、飛行機が遅れる場合にリアルタイムで状況が伝えられます。
さらに機内で具合が悪くなった場合や、目的地に到着した時に、何かを持ってきて欲しいなど、色々な使い方ができそうです。
ウェブサイトも見れるので、目的地の観光地の情報や美味しいレストランなども検索できます。
また機内だけのサービスもあり、JALの国内線の場合、70種類ものオプログラムが見られたり、飛行ルートのマップも見れます。
もうすぐ窓の外に富士山が見えてくるなどということも、これで事前にわかるようになります。
危険なこともあるの?飛行機の機内WiFi
一見、便利な飛行機の機内WiFiですが、注意しなければならないこともあります。
まず航空会社によっては、機内WiFiを使うと高額な請求がされる場合があります。
使用条件などをしっかり確認して使用しないと、思いがけない料金を請求されることがあります。
実際、2014年にはシンガポール航空の機内WiFiを使った搭乗者が、US$1171(約13万円)もの請求を受けたことが話題になりました。
この搭乗者は使い放題の機内WiFiをUS$39.8(約4500円)を購入して、機内でWiFiを使いましたが、実際の請求は13万円にも上りました。
この搭乗者は使い放題に含まれていない、パワーポイントの資料のダウンロードを機内WiFi経由で大量に行い、請求額が膨れ上がったのです。
使用条件をしっかり見ないと、意外な落とし穴があるので注意が必要です。
まとめ
少し前までは割高感があった飛行機の機内WiFiですが、国内線はJAL・ANAともに無料化されたことで、使用者が飛躍的に増加しています。
しかし国際線ではまだまだ有料の場合が多く、さらに使用条件もさまざまのようです。
上手く機内WiFiを無料で使用すれば、退屈な時間を楽しい時間に変えることが出来ます。
そうするためには自分の搭乗する航空会社や航路のサービスを、事前にしっかり調べる必要があることは、必ず頭の片隅に入れておくべきでしょう。
機内WiFiを有効的に使って楽しい空の旅にしてください。
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